2019年1月29日火曜日

平家物語東京公演 みどころ4 【足摺】あしずり。せめて九州まで具してゆけ〜〜〜〜。


林原美術館蔵 平家物語絵巻「足摺」
平家物語みどころ・ききどころ4
【足摺】あしずり。せめて九州まで具してゆけ〜〜〜〜。

鹿谷事件が明るみになって、成親は備前国へ流され死去、西光は処刑、俊寛と平康頼と成親の息子成経は鬼界ヶ島に流されます。当時、島流しはいわばこの世の果てに流されるということ。恩赦でもなければ戻ってこられない。ところが、流されて一年ほどすると、清盛の娘で高倉天皇のお后になった徳子が懐妊。恨みつらみで安産を邪魔されてはいけないと、恩赦が行われることになりました。

物語はここから始まります。
都からの使者が船で鬼界ヶ島に到着。成経と康頼は「例の熊野詣(注)」に行っていてその場にはいませんでしたが、俊寛がその声を聞きつけて使者の元へ走り寄り、ゆるしぶみを読むと、自分の名前がありません。

え?なんで?まじで?いやおかしいだろ。罪も配所も同じ三人なのに、なぜ一人だけ残されなければならないのか?平家が失念したのか?書記官の書き間違いか?どういうことなんだ〜〜〜っ!と泣き喚く俊寛。しかも都からの家族の頼りすらない…。成経の袖に取りすがって、そもそもお前の親父がバカな謀反を起こしたのが原因なのだから他人事と思うな、ともかく九州まででも良いから連れて行ってくれと懇願します。

成経は「気持ちはわかるけど、ダメっていうのに連れて行ったらマズイから、先に都に戻って根回しするから。まっててね。ともかく『健康第一』」と言い置き船に乗り込みます。俊寛は船に取り付き口説きますが、役人は冷たく手を払いのけ、船は俊寛を置いて行ってしまいます。

子供のように足をバタバタさせて具してゆけ〜〜と叫ぶ俊寛が印象的な、平家物語随一のドラマティックな章段です。こういう恨みが積もり積もって平家滅亡に繋がったのだと作者は随所で書いています。
能や文楽、歌舞伎で有名なお話を今回は金子あいの語りのみでお聴きください。

注)熊野詣 鬼界ヶ島のあちこちを熊野三山に見立てて、成経と康頼は毎日詣でて帰京を祈っていました。俊寛が同行しなかったのは、信心深くないからとか僧侶としてそんなままごとのような熊野詣でをする気にはなれなかったとかの説があります。

画像は林原美術館「平家物語絵巻」の足摺の章段です。
浜には都に帰る二人の置き土産の布団と法華経が見えます。船に取り付く俊寛、足摺をする俊寛。高いところに上がって船を招く俊寛。絵巻は1つの絵の中に、いくつかの場面が描かれているのがとても興味深いですね。

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平清盛生誕900年記念公演
「平家物語〜語りと波紋音〜」

時空を超える圧倒的な[語り]と美しく幻想的な創作打楽器[波紋音]これまでにないコラボレーション。舞台を縦横に動き、平家物語の言葉が躍動する!分かる!美しく衝撃的な舞台!700余年前に書かれた激動の時代を生きたひとりひとりの物語を、現代的な視点と音楽で“今に生きる物語”として鮮やかにリアルに描きます。平清盛生誕900年を記念し、清盛繁栄を描く「禿髪」、鹿ケ谷事件の首謀者の一人西光と清盛の対決「西光被斬」、福原遷都後に起きた様々な怪異を描く「物怪沙汰」、鬼界島に流された俊寛の「足摺」、清盛があつち死する「入道死去」というドラマティックな5章段をお聴きいただきます。京都、岡山、鎌倉、宮島、各地で好評を博し、いよいよ待望の東京公演です!


【出演】金子あい(語り)、永田砂知子(波紋音)
【演目】禿髪、西光被斬、物怪沙汰、足摺、入道死去
【日時】2019年1月30日水19時/ 31日木14時、19時
【会場】座・高円寺2(東京都杉並区高円寺北2-1-2 JR 中央線高円寺駅北口徒歩5分)
【料金】一般:4,000円/ペア(2枚1組):7,000円(全席自由・税込)
U25:1,000円(25歳以下中学生以上。年齢のわかるものを提示)/小学生無料
※グループ割引(3名以上の申込みで1名4,000円→3,500円になります)
※U25券はアートユニットアイプラスのみで取扱
※未就学児入場不可 ※上演時間約90分 ※当日券は開演1時間前より販売。

 【チケットの購入方法】
◉アートユニットアイプラス
090-6707-1253 auaplus@gmail.com
◉Livepocket  https://t.livepocket.jp/e/xc4mf 
 ※コンビニ又はクレジットカードで支払い、スマホ画面提示で入場するシステムです。
◉チケットポート   http://www.ticketport.co.jp   03-5561-7714(平日10:00〜18:00) 
  吉祥寺・新宿・池袋・渋谷・東京の各店で取扱

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アートユニットアイプラス 090-6707-1253(かやの)  auaplus@gmail.com
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2019年1月28日月曜日

平家物語東京公演 みどころ3 【西光被斬】どっちが成り上がり者??清盛VS西光の罵り合い。

林原美術館蔵 平家物語絵巻「西光被斬」捕まった西光をあざわらう清盛

平家物語みどころ・ききどころ3
【西光被斬】さいこうがきられ。どっちが成り上がり者??清盛VS西光の罵り合い。

まず、西光被斬のきっかけとなった事件をおさらいしておきましょう。
平家に不満を持ち始めた後白河院は俊寛の山荘で、藤原成親や西光、平康頼ら側近たちと夜な夜な宴会をしながら清盛の悪口を言い合っておりました。酒が進み、空けた瓶子(徳利)がそこら中に転がって「瓶子(平氏)が多過ぎて酔ってしまいますわぁ」「では首を取ればええのとちがいます?」…盛り上がっちゃったんですね。ありますね、ありますこのパターン。そのころ、後白河院が近臣をかばって比叡山と対立していましたので、それにかこつけて、成親は密かに平家討伐の兵を集め、多田蔵人行綱に指揮を依頼しました。

はい、ここから「西光被斬」が始まります。

行綱は「あちゃー、これむりなんちゃうか?バレたらオレ殺されるやんか。よし告げ口したろ」ということで西八条の清盛の屋敷に行き密告します(調子に乗って言いすぎて慌てて帰る行綱の様子もご注目。)

予期せぬ裏切りに激怒した清盛は、まず、後白河院の元に使者を送り、これから自分がやることに手出し口出しは無用と釘をさし、次に藤原成親を呼び出します。成親は陰謀がばれたことを知らずに、着飾って出かけますが、捕らえられ監禁されてしまいます。そして、西光は騒ぎを知り後白河院のもとに急ぐが途中で捕らえられます。

清盛の前に連れてこられた西光の顔を、清盛は履物を履いたままむずむずと踏みつけ「この成り上がり者が。洗いざらい白状しろ」と言うと、西光は悪びれもせず清盛に面と向かって「お前の方が成り上がりだ、俺は昔を知っているぞ」と罵り、拷問された後に処刑されてしまいます。

実はこの二人、成親の父・家成邸に若い頃から出入りしていて、駆け出しの頃からお互いに知っているんですね。だからこその罵り合い。それを聞いた清盛の怒り方がハンパないです…こわ〜〜。清盛の三者三様の処分の仕方をご覧ください。

林原美術館蔵 平家物語絵巻「鹿谷」宴会で瓶子が倒れているところ

林原美術館蔵 平家物語絵巻「西光被斬」行綱、清盛に密告
林原美術館蔵 平家物語絵巻「西光被斬」成親つかまる



林原美術館蔵 平家物語絵巻「西光被斬」処刑られる西光

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平清盛生誕900年記念公演
「平家物語〜語りと波紋音〜」

時空を超える圧倒的な[語り]と美しく幻想的な創作打楽器[波紋音]これまでにないコラボレーション。舞台を縦横に動き、平家物語の言葉が躍動する!分かる!美しく衝撃的な舞台!700余年前に書かれた激動の時代を生きたひとりひとりの物語を、現代的な視点と音楽で“今に生きる物語”として鮮やかにリアルに描きます。平清盛生誕900年を記念し、清盛繁栄を描く「禿髪」、鹿ケ谷事件の首謀者の一人西光と清盛の対決「西光被斬」、福原遷都後に起きた様々な怪異を描く「物怪沙汰」、鬼界島に流された俊寛の「足摺」、清盛があつち死する「入道死去」というドラマティックな5章段をお聴きいただきます。京都、岡山、鎌倉、宮島、各地で好評を博し、いよいよ待望の東京公演です!


【出演】金子あい(語り)、永田砂知子(波紋音)
【演目】禿髪、西光被斬、物怪沙汰、足摺、入道死去
【日時】2019年1月30日水19時/ 31日木14時、19時
【会場】座・高円寺2(東京都杉並区高円寺北2-1-2 JR 中央線高円寺駅北口徒歩5分)
【料金】一般:4,000円/ペア(2枚1組):7,000円(全席自由・税込)
U25:1,000円(25歳以下中学生以上。年齢のわかるものを提示)/小学生無料
※グループ割引(3名以上の申込みで1名4,000円→3,500円になります)
※U25券はアートユニットアイプラスのみで取扱
※未就学児入場不可 ※上演時間約90分 ※当日券は開演1時間前より販売。

 【チケットの購入方法】
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090-6707-1253 auaplus@gmail.com
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 ※コンビニ又はクレジットカードで支払い、スマホ画面提示で入場するシステムです。
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  吉祥寺・新宿・池袋・渋谷・東京の各店で取扱

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2019年1月27日日曜日

平家物語東京公演 みどころ2 【禿髪】スパイ軍団、かぶろ様のお通りだい!

林原美術館蔵 平家物語絵巻「禿髪」

【禿髪】かぶろ様のお通りだい!揃いの着物で都をブイブイ言わせていたティーンエイジャースパイ軍団。

清盛は病気平癒のために51歳で出家し、たちまち回復します。平家はますます繁栄。人々は従い尊敬し、皆が六波羅スタイルを真似るようになりました。
息子たちも高官に出世。清盛の小姑平大納言時忠は「平家一門じゃなかったら人でなしじゃわい」と言い放ちます。

清盛が勢い盛んな時、少しも悪口をいう者がなかったというのですが、それには訳がありました。清盛は14〜16歳の禿髪を300人揃えて、おかっぱ頭にし、赤い着物を着せて市中に放ち、平家の悪口をいう者を徹底的に取り締まったのです。

絵巻では可愛らしく描かれていますが間者(スパイ)ですね。清盛や時忠は検非違使別当(警察・裁判を司る長官)に就任していますので、様々な手法を駆使して敵対勢力を調査することができたのかもしれません。禿髪の存在は史実かどうかわかりませんが、当時の複雑な政治事情の中でのし上がっていく清盛の手腕を表しているのかもしれません。なかなか面白いです。
それにしても真っ赤な着物じゃ目立つわねえ〜と永田さんとふたりで話しています。

今回の公演では、続きの章段「吾身栄花」と合わせて、平家の繁栄ぶりを、華やかに語ります。

画像は林原美術館「平家物語絵巻」の禿髪の章段です。この子たちは宮中にも出入り自由で、皆が避けて通るほどだったと描かれています。


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平清盛生誕900年記念公演
「平家物語〜語りと波紋音〜」

時空を超える圧倒的な[語り]と美しく幻想的な創作打楽器[波紋音]これまでにないコラボレーション。舞台を縦横に動き、平家物語の言葉が躍動する!分かる!美しく衝撃的な舞台!700余年前に書かれた激動の時代を生きたひとりひとりの物語を、現代的な視点と音楽で“今に生きる物語”として鮮やかにリアルに描きます。平清盛生誕900年を記念し、清盛繁栄を描く「禿髪」、鹿ケ谷事件の首謀者の一人西光と清盛の対決「西光被斬」、福原遷都後に起きた様々な怪異を描く「物怪沙汰」、鬼界島に流された俊寛の「足摺」、清盛があつち死する「入道死去」というドラマティックな5章段をお聴きいただきます。京都、岡山、鎌倉、宮島、各地で好評を博し、いよいよ待望の東京公演です!


【出演】金子あい(語り)、永田砂知子(波紋音)
【演目】禿髪、西光被斬、物怪沙汰、足摺、入道死去
【日時】2019年1月30日水19時/ 31日木14時、19時
【会場】座・高円寺2(東京都杉並区高円寺北2-1-2 JR 中央線高円寺駅北口徒歩5分)
【料金】一般:4,000円/ペア(2枚1組):7,000円(全席自由・税込)
U25:1,000円(25歳以下中学生以上。年齢のわかるものを提示)/小学生無料
※グループ割引(3名以上の申込みで1名4,000円→3,500円になります)
※U25券はアートユニットアイプラスのみで取扱
※未就学児入場不可 ※上演時間約90分 ※当日券は開演1時間前より販売。

 【チケットの購入方法】
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 ※コンビニ又はクレジットカードで支払い、スマホ画面提示で入場するシステムです。
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  吉祥寺・新宿・池袋・渋谷・東京の各店で取扱

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2019年1月25日金曜日

平家物語東京公演 みどころ1【祇園精舎の鐘】祇園精舎の鐘ってなあに? 


林原美術館蔵 平家物語絵巻「祇園精舎」
来週に迫ってまいりました「平家物語〜語りと波紋音」公演。あらすじと見どころを日々、投稿します!ぜひ生の語りと波紋音を聴きにいらしてくださいね!

【祇園精舎】祇園精舎の鐘ってなあに?
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり…
教科書でおなじみのこの章段、暗記したという方も多いはず。祇園精舎はインドにあった釈迦が修行したお寺の中にある病気のお坊さんを収容したホスピスみたいなところで、病僧が亡くなる時、部屋の四隅にある鐘が自然と鳴り響いたというエピソードをあげて、生者必滅、諸行無常を表しています。この鐘は、どんな鐘だったと思いますか?じつは玻璃(ガラス)でできた鐘だったそうです。…除夜の鐘みたいなご〜〜〜〜んという音を想像していたアナタ、全然イメージが違いますでしょ?
有名な冒頭の文章の後には、外国や国内のひどい権力者を何人もあげて「猛き者も必ず滅びる」と説き、中でも一番ひどいのは何と言っても「平清盛である!」と物語の主人公をばーんと提示しています。もともと桓武天皇の子孫だった平家ですが、高望王の時に民間人となり、お祖父さんの正盛までは諸国の受領で、昇殿を許されていなかった…というところから、壮大な平家一門のお話は始まります。しかし、主人公の清盛は物語の3分の1あたりで熱病で亡くなってしまいます。わずか20余年で一門60余人が昇進し、華々しい繁栄を誇った平家。今回は、清盛生誕900年記念ということで、清盛にちなんだ面白い章段を集めました。
画像は林原美術館「平家物語絵巻」の祇園精舎です。江戸時代のお姫さまの嫁入り道具だったとか。おつきの女房が隣で文章を読み聞かせて、お姫様は絵を見ていたそうです。



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平清盛生誕900年記念公演
「平家物語〜語りと波紋音〜」

時空を超える圧倒的な[語り]と美しく幻想的な創作打楽器[波紋音]これまでにないコラボレーション。舞台を縦横に動き、平家物語の言葉が躍動する!分かる!美しく衝撃的な舞台!700余年前に書かれた激動の時代を生きたひとりひとりの物語を、現代的な視点と音楽で“今に生きる物語”として鮮やかにリアルに描きます。平清盛生誕900年を記念し、清盛繁栄を描く「禿髪」、鹿ケ谷事件の首謀者の一人西光と清盛の対決「西光被斬」、福原遷都後に起きた様々な怪異を描く「物怪沙汰」、鬼界島に流された俊寛の「足摺」、清盛があつち死する「入道死去」というドラマティックな5章段をお聴きいただきます。京都、岡山、鎌倉、宮島、各地で好評を博し、いよいよ待望の東京公演です!


【出演】金子あい(語り)、永田砂知子(波紋音)
【演目】禿髪、西光被斬、物怪沙汰、足摺、入道死去
【日時】2019年1月30日水19時/ 31日木14時、19時
【会場】座・高円寺2(東京都杉並区高円寺北2-1-2 JR 中央線高円寺駅北口徒歩5分)
【料金】一般:4,000円/ペア(2枚1組):7,000円(全席自由・税込)
U25:1,000円(25歳以下中学生以上。年齢のわかるものを提示)/小学生無料
※グループ割引(3名以上の申込みで1名4,000円→3,500円になります)
※U25券はアートユニットアイプラスのみで取扱
※未就学児入場不可 ※上演時間約90分 ※当日券は開演1時間前より販売。

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