2016年10月15日土曜日

怒濤のツアー☆リポート その2 諏訪

ツアー第2弾は、9月11日(日)14:30@諏訪古民家ホール・音ギャラリー風我。
演目は青山と同じ「祗園精舎・敦盛最期・那須与一」。
長すぎずモチーフも分かりやすく教科書にも載っている入門編をひっさげ諏訪初見参です!

東京から近いのですが、ゆっくり諏訪を感じようということで、公演の前日入りした私たちですが、じつは約束のあずさに乗り遅れたわたくし……てへぺろ。八王子乗り換えのため中央特快に乗って鼻歌気分だったのですが、ふと気がつくと…車窓が長閑〜〜ドアをボタンで開閉してる〜〜?? う゛あ゛〜〜〜〜〜っ!!!青梅特快だった〜〜〜〜!…ハイ、青梅線をひた走っておりました。。。乗り換えは確認してメールに夢中になるのはやめましょう。永田さんを不要にひやひやさせて(笑)1時間遅れで茅野に到着。

会場下見の前に、まずは神長官守矢資料館に。
ここは中世より諏訪神社上社の神官の一つである「神長官(じんちょうかん)」を明治時代まで勤めてきた守矢家の敷地に建つ資料館で、この地出身の建築家、藤森照信氏が設計したものです。学生の時に建築雑誌で竣工写真を見たので懐かしかったです。


ロビーには諏訪神社上社で、御柱祭と並び重要な祭礼である「御頭祭」の復元展示を行っていました。狩猟文化を感じさせる神さまへの捧げ物ですね。こういうの見るの大好き。


敷地の奥には、この地ではじめて神様が降り立ったという場所に立てられた小さな社が。なんかとてもすごい気を感じるエネルギーに充ち満ちた場でした!


さて、会場となるギャラリー風我にお邪魔しました。
風我さんは、ご実家である古民家をそのままにしておくのは忍びないということで、モダンにリフォームしてピアノを完備していろいろなコンサートや集まりに使えるようにされたとのこと。オーナーさんの心のこもったとても居心地のいい空間です。
リフォームを請け負った建築会社の社長さんも来て下さって、前日当日とご協力下さいました!


前日に会場設営や演技エリアの使い方などをじっくり検討できるのはとても助かりました。当日だけだとやっぱり落ち着かないのですよね。芝居の仕方も前の晩に会場に合わせて検討できます。


下見の後は、諏訪神社上社へ参拝。ご神体の山に抱かれるように巨木に囲まれた上社。胸がどきどきするくらい素晴らしい空間でした。夕暮れに近づきところどころに灯りがともり、静かでざわついた心がすーっと落ち着いていきます。


西の空にかろうじて夕焼けの名残のある中を前宮にも参拝。
辺りが真っ暗でお社の全貌が全くわからないのですが、ものすごい気を感じました!


さあ、いよいよ本番当日。
お客さまのためにオリジナルのお菓子を振る舞ってくれたのは、陽子ちゃん(左)とひとみさん。陽子ちゃんは芸大の同級生、お菓子のデザインやパッケージを考えて、ひとみさんがお菓子を作ります。那須与一に合わせて白羽の矢がたってるんですよ〜!かわいくて大好評でした。お土産用に販売したお菓子もあっという間に売り切れ。こんな形でコラボできるなんて幸せです。ありがとう!陽子ちゃんひとみさん。






主催者の東浦さんは、昨年、鎌倉古民家で平家を見て茅野でもぜひと、企画して下さいました。秋の御柱祭の最中に人集めは大変だったと思いますが、本当に頑張って下さいまして、なんとなんと90名が集まって下さいました〜!すごい〜!満席で立ち見の方も。小学生も観に来てくれました。



青山とは違い、こちらは全編、生「波紋音」。熱気あふれる中、解説に続き、「祗園精舎」「敦盛最期」「那須与一」と一気に語りあげました。

そして、アフタートークでは、恒例の波紋音の解説。永田さんが楽器が見えにくいお客さまのために客席後方まで出張中。



今回も和やかに楽しい会となりました。長野日報の記者さんがとても熱心に観て下さって、こんなに大きく詳しい記事を書いて下さいました!WEB版はこちら。

公演が無事終わり、お名残惜しい中、会場を後にし、昨日真っ暗で何も見えなかった前宮に再び参拝。すぐ脇を流れる清流がものすごく美味しかったです。こぢんまりしたお社の後ろにはトトロに出てきそうなご神木が!うわわわ〜〜感動!!この写真では全く何も伝わらなくて残念ですが、言葉も出ないくらいでした。その後、お手伝い下さった皆さんとお食事をいただき、日もとっぷり暮れる中あずさで東京に戻りました。また、ぜひ諏訪に伺いたいです。みなさん、ありがとうございました!
つづく。






2016年10月14日金曜日

怒濤のツアー☆リポート その1 青山

皆さん、急に秋めいてきましたね。ついこの前まで夏日だったのに、寒いではありませんか〜〜風邪など引かないよう気をつけて下さいね。
さて、今年の「平家物語〜語りと波紋音〜」はあちこちに行って参りました。旅好きの私としてはたまらなく楽しい毎日!永田さんとの珍道中をリポートします!

さて、ツアースタートは9月2日(金)19:00@青山グローカルカフェ。
演目は「祗園精舎・敦盛最期・那須与一」。

青山からひと月半……なんだか数ヶ月経ったよう…濃厚な日々を過ごしてます。


グローカルカフェは外苑前から歩いてすぐのライブラリースタイルのおしゃれなカフェです。今回の公演はインターネット百科事典などのコンテンツを提供しているジャパンナレッジさんが主催して下さいました。(図書館に行かなくても「新編日本文学全集」など読めるのでとても便利です。)

いつもの私たちのお客さまとはまた違う方もお越しくださって、店内には60名近くの方々が。ありがとうございます!

細長い店内をどのように使うか、事前に念入りに下見をし、「那須与一」に合わせて縦長の演技エリアにすることにしました。今回の目玉は「那須与一」で「エレクトリック波紋音」を使うこと!永田さんははじめ「ええ〜?!」と言っていましたが、モダンなお店だからこそ念願のコンテンポラリーな平家をやってみたいという私の希望でした。
「e波紋音」音響スタッフとしてきゅうり君(←実はタブラ奏者)も手伝ってくれて心強い(^o^)。

お店のスタッフの皆さんも、よい演技空間になるようにとたくさんご協力下さいました!ありがとうございます。会場設営も照明もばっちり。まずは、ジャパンナレッジのサイトから平家物語の原文をプロジェクターで映しつつ、いつもより詳しく物語の解説をしました。やっぱり文章があると単語が分かりやすいですよね。

そして、いよいよ本編。
永田さんのソロからの〜〜〜
「祗園精舎」

続いて「敦盛最期」。これはいつも通り、生「波紋音」で。お客さまのすぐ足元で敦盛の首を斬るシーンは舞台の時とはぜんぜん違って私のほうがドキドキしました〜。


最後は「那須与一」。与一は、ざっくり言うと、入社二、三年目くらいの社員が御曹司副社長にチョー無茶振りされて、死を覚悟しながらやけくそで引き受け、矢を射るっていう話なんですけれども(笑)、与一の心拍数の高まりみたいなものをエレクトリック波紋音で表してもらいました。ぞわぞわするほど面白かったです。実は、私が一番やりたかった、時代を飛び越えたコンテンポラリーでかっこいい「平家物語」が、はじめて出来たような気がします。ぜひまたどこかでやりたいですね。



この赤い青海波の着物は那須与一にぴったりだなとおもって購入したものです。遠目で見るとピンクっぽく見えるのですねぇ。
永田さんの玉虫色の衣装も海のようでとても素敵でした。

本編終了後は、アフタートークです。永田さんの波紋音解説に皆さん興味津々、のぞき込んでいらっしゃいます。永田さんの笑顔が可愛いですね。



物語のシーンに合わせてさまざまな波紋音の音色を使っているというのを、語りと合わせてご紹介しました。永田さんの平家がらみの説明も日に日に上手くなってます(笑)。



 めずらしく二人がかわいく(?)見交わす写真です。



私たちもとても楽しいライブ&トークでした。皆さまありがとうございました!

つづく。