演目は青山と同じ「祗園精舎・敦盛最期・那須与一」。
長すぎずモチーフも分かりやすく教科書にも載っている入門編をひっさげ諏訪初見参です!
東京から近いのですが、ゆっくり諏訪を感じようということで、公演の前日入りした私たちですが、じつは約束のあずさに乗り遅れたわたくし……てへぺろ。八王子乗り換えのため中央特快に乗って鼻歌気分だったのですが、ふと気がつくと…車窓が長閑〜〜ドアをボタンで開閉してる〜〜?? う゛あ゛〜〜〜〜〜っ!!!青梅特快だった〜〜〜〜!…ハイ、青梅線をひた走っておりました。。。乗り換えは確認してメールに夢中になるのはやめましょう。永田さんを不要にひやひやさせて(笑)1時間遅れで茅野に到着。
会場下見の前に、まずは神長官守矢資料館に。
ここは中世より諏訪神社上社の神官の一つである「神長官(じんちょうかん)」を明治時代まで勤めてきた守矢家の敷地に建つ資料館で、この地出身の建築家、藤森照信氏が設計したものです。学生の時に建築雑誌で竣工写真を見たので懐かしかったです。
ロビーには諏訪神社上社で、御柱祭と並び重要な祭礼である「御頭祭」の復元展示を行っていました。狩猟文化を感じさせる神さまへの捧げ物ですね。こういうの見るの大好き。
敷地の奥には、この地ではじめて神様が降り立ったという場所に立てられた小さな社が。なんかとてもすごい気を感じるエネルギーに充ち満ちた場でした!
さて、会場となるギャラリー風我にお邪魔しました。
風我さんは、ご実家である古民家をそのままにしておくのは忍びないということで、モダンにリフォームしてピアノを完備していろいろなコンサートや集まりに使えるようにされたとのこと。オーナーさんの心のこもったとても居心地のいい空間です。
リフォームを請け負った建築会社の社長さんも来て下さって、前日当日とご協力下さいました!
下見の後は、諏訪神社上社へ参拝。ご神体の山に抱かれるように巨木に囲まれた上社。胸がどきどきするくらい素晴らしい空間でした。夕暮れに近づきところどころに灯りがともり、静かでざわついた心がすーっと落ち着いていきます。
西の空にかろうじて夕焼けの名残のある中を前宮にも参拝。
辺りが真っ暗でお社の全貌が全くわからないのですが、ものすごい気を感じました!
さあ、いよいよ本番当日。
お客さまのためにオリジナルのお菓子を振る舞ってくれたのは、陽子ちゃん(左)とひとみさん。陽子ちゃんは芸大の同級生、お菓子のデザインやパッケージを考えて、ひとみさんがお菓子を作ります。那須与一に合わせて白羽の矢がたってるんですよ〜!かわいくて大好評でした。お土産用に販売したお菓子もあっという間に売り切れ。こんな形でコラボできるなんて幸せです。ありがとう!陽子ちゃんひとみさん。
青山とは違い、こちらは全編、生「波紋音」。熱気あふれる中、解説に続き、「祗園精舎」「敦盛最期」「那須与一」と一気に語りあげました。
そして、アフタートークでは、恒例の波紋音の解説。永田さんが楽器が見えにくいお客さまのために客席後方まで出張中。
今回も和やかに楽しい会となりました。長野日報の記者さんがとても熱心に観て下さって、こんなに大きく詳しい記事を書いて下さいました!WEB版はこちら。
公演が無事終わり、お名残惜しい中、会場を後にし、昨日真っ暗で何も見えなかった前宮に再び参拝。すぐ脇を流れる清流がものすごく美味しかったです。こぢんまりしたお社の後ろにはトトロに出てきそうなご神木が!うわわわ〜〜感動!!この写真では全く何も伝わらなくて残念ですが、言葉も出ないくらいでした。その後、お手伝い下さった皆さんとお食事をいただき、日もとっぷり暮れる中あずさで東京に戻りました。また、ぜひ諏訪に伺いたいです。みなさん、ありがとうございました!
つづく。