2019年7月1日月曜日

平家物語くにたち公演無事に終わりました!

スタジオの入り口で

アフタートークで作品について、楽器についてお話ししました

先週の金曜日、くにたちでの平家物語の新シリーズ「音と出会う『平家物語』〜知盛〜」が無事に終わりました。
補助席も出して80席の小さなスタジオは超満員。お断りした方もいらして、あと少し大きい会場だったら〜〜と実行委員の皆は残念がっていました。お越しくださいました皆様、本当にありがとうございました。

今回のゲストは尺八の設楽瞬山さん。尺八のみならず、龍笛、能管、2種類の口琴を使ってソロ演奏も交えながら、知盛の心情や合戦の場面、源氏の内輪揉めのやりとり、壇ノ浦の風や波の音を表現して物語を盛り上げてくださいました。

これまで波紋音と作ってきた世界とは全く違う味わいで、新たな面白さでしたとこれまた好評をいただきました。

私にとって「壇浦合戦」「先帝身投」はこれまでも何度も上演していますが、「知章最期」を舞台「子午線の祀り」以外で語るのは実は初めて。知盛という人物を中心に語るのはやはり面白いですね(木下順二先生流石でございます)。壇浦合戦や先帝身投では、楽器が変わることによって、これまでやったことのあるシーンの解釈やニュアンスが変わり、語り方や演技の仕方に違いが出た、というか導かれた、というのが、私にとっては一番の発見です。なんども稽古をして、私のイメージと設楽さんのプランをやりとりして、見えてきたものが、本番ではさらに互いを聴きながらセッションしていくので、非常に楽しいひと時でした。

アフタートークでは作品についてや、シーンごとにどんな音をつけたかなどをお話ししました。中でも、設楽さんによる4種類の楽器の説明は非常に面白かったです。。そっくりな龍笛と能管の構造の違いや、尺八は実は平安時代?中国から輸入した雅楽のメンバーに入っていたけれどリストラされたとか…。観客の皆さんもへえ!ほう!としきりにうなづいていらっしゃいました。

つくづく、尺八や笛は「息の楽器」なのだと思いました。音にならない息遣いや漏れ出るなんとも言えない音が、知盛をはじめとする登場人物たちの心の声に聴こえて語りながら芝居をしながらハッとしました。

これまたもっと練り上げてなんども上演したいです。

というわけで!
★10/5土18:00〜
★鎌倉古民家で再演いたします!
今回ご覧になれなかった皆様、素晴らしい古民家にまだいらしたことのない皆様、お待ち申し上げております。
詳細は後日改めて。

#平家物語 #語り #尺八 #知盛 #壇ノ浦

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