2019年12月3日火曜日

「声に出して読む平家物語」第6回発表会


今年一年の朗読のお稽古の成果をご披露する、一門の発表会を開催いたします。
解説付きですので、平家物語の流れもばっちり分かります。
「語り」の本当の魅力は、一人一人の声や個性にあると思っています。生徒の皆さんが一人一人どんな風に平家物語の世界を語るか、お聴き頂けましたら幸いです。

今年のゲストは雅楽の越後眞美さんお招きしました。
「平家物語の雅楽」と題して「千手前」の章段に出てくる『皇じょうの急』を龍笛で演奏していただき、声を出す「朗詠」のミニワークショップをお願いいたしました。平家物語の時代の雰囲気を感じていただけると思います。どうぞお楽しみに。最後は、金子あいによる「知章最期」をお聴きいただきます。ぜひ皆さま遊びにいらしてください。

「平家物語を語る」
声に出して読む「平家物語」朗読教室
第6回発表会

【日時】2019年12月8日(日)14:00〜17:15(13:40開場)
【会場】武蔵野スイングホールホール
(JR中央線 武蔵境駅北口目の前)
入場無料、出入自由

【当日のプログラム】
※演目の時間は前後することがございますので、少しお早めにお越しくださいませ。

14:00 開演

1、「祇園精舎」 全員 
2、「殿上闇討」 前田茂宏
3、「少将乞請」 佐藤旭生
4、「飈・医師問答」 梅津敦子、中尾 都、鈴木潤子、守屋美智恵、川村紗世
5、「早馬」 新 裕子
6、「文覚荒行」 山本正紀、持田佳久、内田恒次、河辺千里、河辺正博、多賀谷ひろ子
7、「奈良炎上」 神田美幸、江藤俊哉、藪本沙織、藤田慶子、横田道子、川村陶子

15:10頃 休憩

15:20頃 
8、「鵼」 内田恒次
9、「小宰相身投」 永田 悠
10、「水島合戦・瀬尾最期」 市川賢司、佐々木京子、嶋田新治、武井幸一、中根冬貴、奥田恵、内藤明彦、栢野由紀子、田谷隆子、森田和美
11、「嗣信最期」 沼﨑 侑
12、「鶏合壇浦合戦」 岩田 脩、石井恵子、小林かをり、小山由香里、畝部和則、平田悦朗、勝浦道子、山田晴子、齊藤脩、森本典子

16:30頃 休憩

16:40頃
「平家の雅楽」 ゲスト:越後眞美
 龍笛「皇麞急」(おうじょうのきゅう)
 朗詠「嘉辰」ワークショップ
17:00頃
「知章最期」 金子あい

17:15 終演予定


#朗読 #平家物語 #武蔵野市 #発表会 #金子あい

2019年10月29日火曜日

いよいよ今週末!! 倉敷で「気ままに源氏物語2〜紫のゆかり」上演です!



【岡山、倉敷のお近くの皆様へ】
台風が毎週末のように列島を襲い、信じられないような被害に胸を痛めている日々です。被害に遭われた多くの皆様、心よりお見舞い申し上げます。
昨夏は倉敷・総社も大変な大雨被害で、それにも関わらず復興応援公演を開催してくださった倉敷の皆様。今年もありがとうございます。忙しい合間のほんのひと時、この舞台を見て楽しんでいただけたら嬉しく思っております。
古典を現代に橋渡しする催しが、いよいよ今週金曜日に迫って参りました。
倉敷芸文館アイシアターで上演する「気ままに『源氏物語』2〜紫のゆかり」❗️
そもそも1000年もの間ベストセラーで、世界中の人を魅了してきた源氏物語をどう味わう?というところからスタートしたこのシリーズ。古典の専門家・野澤千佳子と俳優・金子あいがタッグを組み、どんなに初めての人でも源氏物語の世界を楽しめる作品です。
狩衣姿の大月邦弘さんの素敵なお箏の演奏が源氏物語の世界をさらに深く表現して、胸がドキドキしますよ💓
そして、ワタクシ金子あいが、作者の紫式部に扮して、執筆の裏話や物語を紐解いていく、新しいスタイルで「源氏物語」を楽しんでいただけます!親しみやすく、原文は格調高く優雅に。。。
かなり面白いオリジナル台本が出来あがりました!!グッときますコレは。
登場人物は…紫式部、弘徽殿の女御、王命婦、藤壺、光源氏、あ、頭中将も。
さあ、1人語りでいったいどう演じるのでしょうか?!お楽しみに。
ぜひぜひ、お誘い合わせの上遊びにいらしてくださいませ。また、倉敷にお知り合いがいらっしゃいましたら、どうぞご宣伝頂けましたら助かります。

紫式部ひとり語り
「気ままに『源氏物語』2 紫のゆかり」
◆日時:令和1年11月1日(金)
  (昼の部)11時開場 11時30分開演
  (夕の部)15:30開場 16:00開演
◆会場:倉敷市芸文館アイシアター
◆出演:金子あい(語り)、大月邦弘(箏)

◆料金:一般:2800円/ペア:5000円(2名1組)/大学生以下:500円

◇チケットは
・八重むぐらの会
yae8mugura@gmail.com
080-1925-2294
・倉敷市芸文館事務室
・アルスくらしきチケットセンター
・岡山シンフォニーホールチケットセンター
でも販売中

#源氏物語 #朗読 #光源氏 #紫式部 #箏 #倉敷 #岡山 #アイシアター #金子あい #大月邦弘 #藤壺 #語り

2019年8月11日日曜日

【完売】第7回 鎌倉古民家で聴く「平家物語 〜知盛〜」



おかげさまで完売いたしました!!

「第7回 鎌倉古民家で聴く平家物語 〜知盛〜」

祇園精舎・坂落・知章最後・壇浦合戦・先帝身投
10月5日(土)18:00 開演(17:15開場)
 
語り:金子あい/尺八・笛:設楽瞬山

完全予約制 料金:茶菓付、一般4000円/古民家保存協会会員3500円
ご予約はこちらへ auaplus@gmail.com  090-6707-1235(art unit ai+)

くにたちでの公演にご好評をいただきましたので、鎌倉では「坂落」の章段を加え、さらにパワーアップしてお届けします!ぜひ、お聴きください。
こころよりお待ちしております。



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2019年 金子あい 今後の出演予定

●8月28日(水)18:30
芸術と憲法を考える連続講座vol.20『花ばぁば』
  東京藝大音楽学部5-109教室(入場無料)
講演:田島征三、浜田桂子、「花ばぁば」朗読:金子あい



●9月8日(日)喜多流粟谷明生一門の会「明生会」(入場無料)
仕舞は「大江山」謡は「頼政」地謡をやります。

●9月14日(土)14:00
川口リリア ピアノサロン第2回「哀しみのショパン」
演奏:宮谷理香、ゲスト:金子あい
  ショパンの心情を、演奏に加えて彼自身の言葉でも味わって
  いただきます。舞台俳優× ピアニストの真剣勝負、これまで
  にないステージにご期待ください。https://www.lilia.or.jp/event/1723



●9月29日(日)11:00/13:30
倉敷美観地区 語らい座大原本邸で『源氏物語』とお香を楽しむ一日
  問・申)八重むぐらの会 yae8mugura@gmail.com 080-1925-2294



●10月5日(土)18:00  第7回 鎌倉古民家で聴く平家物語 〜知盛〜
  祇園精舎・坂落・知章最後・壇浦合戦・先帝身投
  語り:金子あい、尺八・笛:設楽瞬山 問・申)auaplus@gmail.com



●10月14日(月)14:00/18:00
千葉多古町日本寺 金子あいひとり語り 山本周五郎「人情裏長屋」
千葉県香取郡多古町南中1820
  問・申)日本寺TEL:0479-76-3745



●11月1日(金)11:30/16:00
紫式部ひとり語り「気ままに『源氏物語』2 紫のゆかり
  倉敷市芸文館アイシアター
  語り:金子あい、箏:大月邦弘
  問・申)八重むぐらの会 yae8mugura@gmail.com   080-1925-2294



●11月19日(火)19:00
  フクシマを思う28「福島第一原発 廃炉の記録」
  武蔵野公会堂ホール

●12月8日(日)14:00
平家物語朗読教室 第6回発表会
武蔵野スイングホール

●12月14日(土)
佐倉市志津図書館 講座

2020年
●1月23日(木)
千葉氏生涯学習センター講座

●2月28日(金)
成田スカイタウンホール
「六道御前」

2019年7月1日月曜日

平家物語くにたち公演無事に終わりました!

スタジオの入り口で

アフタートークで作品について、楽器についてお話ししました

先週の金曜日、くにたちでの平家物語の新シリーズ「音と出会う『平家物語』〜知盛〜」が無事に終わりました。
補助席も出して80席の小さなスタジオは超満員。お断りした方もいらして、あと少し大きい会場だったら〜〜と実行委員の皆は残念がっていました。お越しくださいました皆様、本当にありがとうございました。

今回のゲストは尺八の設楽瞬山さん。尺八のみならず、龍笛、能管、2種類の口琴を使ってソロ演奏も交えながら、知盛の心情や合戦の場面、源氏の内輪揉めのやりとり、壇ノ浦の風や波の音を表現して物語を盛り上げてくださいました。

これまで波紋音と作ってきた世界とは全く違う味わいで、新たな面白さでしたとこれまた好評をいただきました。

私にとって「壇浦合戦」「先帝身投」はこれまでも何度も上演していますが、「知章最期」を舞台「子午線の祀り」以外で語るのは実は初めて。知盛という人物を中心に語るのはやはり面白いですね(木下順二先生流石でございます)。壇浦合戦や先帝身投では、楽器が変わることによって、これまでやったことのあるシーンの解釈やニュアンスが変わり、語り方や演技の仕方に違いが出た、というか導かれた、というのが、私にとっては一番の発見です。なんども稽古をして、私のイメージと設楽さんのプランをやりとりして、見えてきたものが、本番ではさらに互いを聴きながらセッションしていくので、非常に楽しいひと時でした。

アフタートークでは作品についてや、シーンごとにどんな音をつけたかなどをお話ししました。中でも、設楽さんによる4種類の楽器の説明は非常に面白かったです。。そっくりな龍笛と能管の構造の違いや、尺八は実は平安時代?中国から輸入した雅楽のメンバーに入っていたけれどリストラされたとか…。観客の皆さんもへえ!ほう!としきりにうなづいていらっしゃいました。

つくづく、尺八や笛は「息の楽器」なのだと思いました。音にならない息遣いや漏れ出るなんとも言えない音が、知盛をはじめとする登場人物たちの心の声に聴こえて語りながら芝居をしながらハッとしました。

これまたもっと練り上げてなんども上演したいです。

というわけで!
★10/5土18:00〜
★鎌倉古民家で再演いたします!
今回ご覧になれなかった皆様、素晴らしい古民家にまだいらしたことのない皆様、お待ち申し上げております。
詳細は後日改めて。

#平家物語 #語り #尺八 #知盛 #壇ノ浦

2019年5月8日水曜日

6/28 新シリーズ <「平家物語」音と出会う>始まります!【満員御礼】


おかげさまで完売いたしました!
客席数が少ないため当日券の販売はございません。誠に申し訳ございませんがご了承ください。


金子あいの「平家物語」の新しいシリーズが始まります!

題して…

<「平家物語」音と出会う>!!

その第一弾は、
尺八・笛の設楽瞬山さんとのコラボです!
6/28金14:00開演 くにたち市民芸術小ホールスタジオにて。


実は、波紋音の永田砂知子さんが別のプロジェクトでお忙しいため、しばし「平家物語」をお休みされることになりました。そこで、せっかくの機会なので語る章段に合わせて公演ごとに様々な音楽と共演し「平家物語」の世界をもっと広げてみたら面白いかも!と思いました。

設楽さんは、これまでにも「六道御前」「方丈記」「鶴見和子作品の朗読」など折に触れて共演させていただいた気心の知れた方です。今回のテーマは〜知盛〜。「知章最期」と「壇浦合戦」「先帝身投」と平家一門が滅亡に向かう中、一の谷の合戦で息子を失いつつも文字通り命がけで一門を率いて最後の合戦に挑む平知盛という人物に焦点を当ててお聴きいただきます。尺八や笛の豊かな音色が波紋音とはまた違った彩りで物語を一層深めてくれることと思います。ぜひお誘い合わせの上、お越しくださいませ。心よりお待ちしております。

公演の詳細は以下の通りです♪

「平家物語」〜 知  盛 〜
祗園精舎・知章最期・壇浦合戦・先帝身投
語り 金子あい × 尺八・笛 設楽瞬山
2019年6月28日金14:00開演
くにたち市民芸術小ホール・スタジオ(アクセス)
【入場料】 3,000円 (全席自由、定員70名、開場は開演の30分前)
【主催】 平家物語を聴く会   【協力】
【チケット申込み・お問合せ】 平家物語を聴く会(10時〜20時)
TEL:090-7236-9809 または 080-6511-0414
メール:auaplus@gmail.com
【チケット取扱】 くにたち市民芸術小ホール窓口 (9時〜20時)

「平家物語」音と出会うシリーズとして、今回は尺八・笛奏者の設楽瞬山さんをお招きします。鮮やかで臨場感溢れる圧倒的な「語り」と、美しく幻想的な「尺八・笛」とのコラボレーションで、平家物語を“今に生きる物語”として鮮やかに描きます。一谷合戦で息子知章を討たれた思いを描く「知章最期」、平家一門最後の合戦「壇浦合戦」、一門の滅亡を覚悟する知盛と安徳天皇の入水「先帝身投」、平知盛を中心とした三つの章段をお聴きください。あらすじと解説と付きで、平家物語を読んだことのない方でもお楽しみいただけます。


2019年2月4日月曜日

平家物語みどころ・ききどころ5【物怪之沙汰、入道死去】

林原美術館蔵 平家物語絵巻「入道死去」板に水をいてあっち死する様子

林原美術館蔵 平家物語絵巻 「物怪之沙汰」坪庭にしゃれこうべがごろごろと
平家物語みどころ・ききどころ5
【物怪之沙汰、入道死去】
しゃれこうべゴロゴロ、入道はあっち死。

福原遷都を強行した清盛。新しい都は手狭で、何もなく、すこぶる評判が悪く貴族も役人も不満でした。そんな折福原の清盛の館では怪異現象がいくつも起こります。ある朝起きたらとなりに巨大な男の頭が睨んでいたり、坪庭にしゃれこうべがゴロゴロと合わさって巨大しゃれこうべになったり、音がしたり、SFXで撮影したいくらいです。
そんなことに動じる清盛ではありませんでしたが、やむなく都へ戻ります。平家衰退の予兆と言われる章段です。これを永田砂知子の波紋音だけで演奏いたします。怪異現象を具体的に表すというより、その不穏な空気や怪しさのようなものを波紋音独特の世界観で表現しています。お楽しみに。

入道死去は、説明不要なくらい、わかりやすい章段です。
治承5年、源氏追討に出発しようという矢先、清盛が熱病で倒れます。身体中高熱で、水も喉を通らず、アタアタというばかり。看病するものも熱くてたまりません。比叡山から水を汲んできて水風呂に入らせると、すぐに沸騰してしまい、筧でで水を撒いても跳ね返ってしまうほど。まるで焦熱地獄のような有様です。

奥さんの二位の尼は地獄の夢を見ます。火の車が屋敷にはいってくると牛頭馬頭が清盛をむかえにきたという。無間地獄行きの車である。

奈良の都を焼いて東大寺や興福寺を焼き滅ぼした罪を問われているのです。

二位の尼目が覚めで汗びっしょり、その話を聞いた人もあまりの恐ろしさに身の毛がよだったほどです。

もうだめそうだから遺言を聞く二位の尼。

遺言は何もない、ただし頼朝の首を取ってわしの墓の前に掛けろ!と言い残す清盛。とうとう2/4にあつち死します。

沢山の家臣がいた清盛ですが、たった1人で冥土へ向かいます。日頃作った罪業が獄卒となって迎えにに来ました。

荼毘に付された清盛の遺骨は、円実法源によって摂津国経の島に納められました。

この最後のシーンの孤独と恐ろしさがとてもいいのです。

ぜひいろいろ想像しながらご覧になってください。

本日は駆け足ですが。
劇場でお待ちしております。
当日券もございます。
お問い合わせ
09067071253

2019年1月29日火曜日

平家物語東京公演 みどころ4 【足摺】あしずり。せめて九州まで具してゆけ〜〜〜〜。


林原美術館蔵 平家物語絵巻「足摺」
平家物語みどころ・ききどころ4
【足摺】あしずり。せめて九州まで具してゆけ〜〜〜〜。

鹿谷事件が明るみになって、成親は備前国へ流され死去、西光は処刑、俊寛と平康頼と成親の息子成経は鬼界ヶ島に流されます。当時、島流しはいわばこの世の果てに流されるということ。恩赦でもなければ戻ってこられない。ところが、流されて一年ほどすると、清盛の娘で高倉天皇のお后になった徳子が懐妊。恨みつらみで安産を邪魔されてはいけないと、恩赦が行われることになりました。

物語はここから始まります。
都からの使者が船で鬼界ヶ島に到着。成経と康頼は「例の熊野詣(注)」に行っていてその場にはいませんでしたが、俊寛がその声を聞きつけて使者の元へ走り寄り、ゆるしぶみを読むと、自分の名前がありません。

え?なんで?まじで?いやおかしいだろ。罪も配所も同じ三人なのに、なぜ一人だけ残されなければならないのか?平家が失念したのか?書記官の書き間違いか?どういうことなんだ〜〜〜っ!と泣き喚く俊寛。しかも都からの家族の頼りすらない…。成経の袖に取りすがって、そもそもお前の親父がバカな謀反を起こしたのが原因なのだから他人事と思うな、ともかく九州まででも良いから連れて行ってくれと懇願します。

成経は「気持ちはわかるけど、ダメっていうのに連れて行ったらマズイから、先に都に戻って根回しするから。まっててね。ともかく『健康第一』」と言い置き船に乗り込みます。俊寛は船に取り付き口説きますが、役人は冷たく手を払いのけ、船は俊寛を置いて行ってしまいます。

子供のように足をバタバタさせて具してゆけ〜〜と叫ぶ俊寛が印象的な、平家物語随一のドラマティックな章段です。こういう恨みが積もり積もって平家滅亡に繋がったのだと作者は随所で書いています。
能や文楽、歌舞伎で有名なお話を今回は金子あいの語りのみでお聴きください。

注)熊野詣 鬼界ヶ島のあちこちを熊野三山に見立てて、成経と康頼は毎日詣でて帰京を祈っていました。俊寛が同行しなかったのは、信心深くないからとか僧侶としてそんなままごとのような熊野詣でをする気にはなれなかったとかの説があります。

画像は林原美術館「平家物語絵巻」の足摺の章段です。
浜には都に帰る二人の置き土産の布団と法華経が見えます。船に取り付く俊寛、足摺をする俊寛。高いところに上がって船を招く俊寛。絵巻は1つの絵の中に、いくつかの場面が描かれているのがとても興味深いですね。

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平清盛生誕900年記念公演
「平家物語〜語りと波紋音〜」

時空を超える圧倒的な[語り]と美しく幻想的な創作打楽器[波紋音]これまでにないコラボレーション。舞台を縦横に動き、平家物語の言葉が躍動する!分かる!美しく衝撃的な舞台!700余年前に書かれた激動の時代を生きたひとりひとりの物語を、現代的な視点と音楽で“今に生きる物語”として鮮やかにリアルに描きます。平清盛生誕900年を記念し、清盛繁栄を描く「禿髪」、鹿ケ谷事件の首謀者の一人西光と清盛の対決「西光被斬」、福原遷都後に起きた様々な怪異を描く「物怪沙汰」、鬼界島に流された俊寛の「足摺」、清盛があつち死する「入道死去」というドラマティックな5章段をお聴きいただきます。京都、岡山、鎌倉、宮島、各地で好評を博し、いよいよ待望の東京公演です!


【出演】金子あい(語り)、永田砂知子(波紋音)
【演目】禿髪、西光被斬、物怪沙汰、足摺、入道死去
【日時】2019年1月30日水19時/ 31日木14時、19時
【会場】座・高円寺2(東京都杉並区高円寺北2-1-2 JR 中央線高円寺駅北口徒歩5分)
【料金】一般:4,000円/ペア(2枚1組):7,000円(全席自由・税込)
U25:1,000円(25歳以下中学生以上。年齢のわかるものを提示)/小学生無料
※グループ割引(3名以上の申込みで1名4,000円→3,500円になります)
※U25券はアートユニットアイプラスのみで取扱
※未就学児入場不可 ※上演時間約90分 ※当日券は開演1時間前より販売。

 【チケットの購入方法】
◉アートユニットアイプラス
090-6707-1253 auaplus@gmail.com
◉Livepocket  https://t.livepocket.jp/e/xc4mf 
 ※コンビニ又はクレジットカードで支払い、スマホ画面提示で入場するシステムです。
◉チケットポート   http://www.ticketport.co.jp   03-5561-7714(平日10:00〜18:00) 
  吉祥寺・新宿・池袋・渋谷・東京の各店で取扱

【お問合せ】
アートユニットアイプラス 090-6707-1253(かやの)  auaplus@gmail.com
公演の最新情報はこちらから=https://www.facebook.com/heikemonogatari/ 



2019年1月28日月曜日

平家物語東京公演 みどころ3 【西光被斬】どっちが成り上がり者??清盛VS西光の罵り合い。

林原美術館蔵 平家物語絵巻「西光被斬」捕まった西光をあざわらう清盛

平家物語みどころ・ききどころ3
【西光被斬】さいこうがきられ。どっちが成り上がり者??清盛VS西光の罵り合い。

まず、西光被斬のきっかけとなった事件をおさらいしておきましょう。
平家に不満を持ち始めた後白河院は俊寛の山荘で、藤原成親や西光、平康頼ら側近たちと夜な夜な宴会をしながら清盛の悪口を言い合っておりました。酒が進み、空けた瓶子(徳利)がそこら中に転がって「瓶子(平氏)が多過ぎて酔ってしまいますわぁ」「では首を取ればええのとちがいます?」…盛り上がっちゃったんですね。ありますね、ありますこのパターン。そのころ、後白河院が近臣をかばって比叡山と対立していましたので、それにかこつけて、成親は密かに平家討伐の兵を集め、多田蔵人行綱に指揮を依頼しました。

はい、ここから「西光被斬」が始まります。

行綱は「あちゃー、これむりなんちゃうか?バレたらオレ殺されるやんか。よし告げ口したろ」ということで西八条の清盛の屋敷に行き密告します(調子に乗って言いすぎて慌てて帰る行綱の様子もご注目。)

予期せぬ裏切りに激怒した清盛は、まず、後白河院の元に使者を送り、これから自分がやることに手出し口出しは無用と釘をさし、次に藤原成親を呼び出します。成親は陰謀がばれたことを知らずに、着飾って出かけますが、捕らえられ監禁されてしまいます。そして、西光は騒ぎを知り後白河院のもとに急ぐが途中で捕らえられます。

清盛の前に連れてこられた西光の顔を、清盛は履物を履いたままむずむずと踏みつけ「この成り上がり者が。洗いざらい白状しろ」と言うと、西光は悪びれもせず清盛に面と向かって「お前の方が成り上がりだ、俺は昔を知っているぞ」と罵り、拷問された後に処刑されてしまいます。

実はこの二人、成親の父・家成邸に若い頃から出入りしていて、駆け出しの頃からお互いに知っているんですね。だからこその罵り合い。それを聞いた清盛の怒り方がハンパないです…こわ〜〜。清盛の三者三様の処分の仕方をご覧ください。

林原美術館蔵 平家物語絵巻「鹿谷」宴会で瓶子が倒れているところ

林原美術館蔵 平家物語絵巻「西光被斬」行綱、清盛に密告
林原美術館蔵 平家物語絵巻「西光被斬」成親つかまる



林原美術館蔵 平家物語絵巻「西光被斬」処刑られる西光

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平清盛生誕900年記念公演
「平家物語〜語りと波紋音〜」

時空を超える圧倒的な[語り]と美しく幻想的な創作打楽器[波紋音]これまでにないコラボレーション。舞台を縦横に動き、平家物語の言葉が躍動する!分かる!美しく衝撃的な舞台!700余年前に書かれた激動の時代を生きたひとりひとりの物語を、現代的な視点と音楽で“今に生きる物語”として鮮やかにリアルに描きます。平清盛生誕900年を記念し、清盛繁栄を描く「禿髪」、鹿ケ谷事件の首謀者の一人西光と清盛の対決「西光被斬」、福原遷都後に起きた様々な怪異を描く「物怪沙汰」、鬼界島に流された俊寛の「足摺」、清盛があつち死する「入道死去」というドラマティックな5章段をお聴きいただきます。京都、岡山、鎌倉、宮島、各地で好評を博し、いよいよ待望の東京公演です!


【出演】金子あい(語り)、永田砂知子(波紋音)
【演目】禿髪、西光被斬、物怪沙汰、足摺、入道死去
【日時】2019年1月30日水19時/ 31日木14時、19時
【会場】座・高円寺2(東京都杉並区高円寺北2-1-2 JR 中央線高円寺駅北口徒歩5分)
【料金】一般:4,000円/ペア(2枚1組):7,000円(全席自由・税込)
U25:1,000円(25歳以下中学生以上。年齢のわかるものを提示)/小学生無料
※グループ割引(3名以上の申込みで1名4,000円→3,500円になります)
※U25券はアートユニットアイプラスのみで取扱
※未就学児入場不可 ※上演時間約90分 ※当日券は開演1時間前より販売。

 【チケットの購入方法】
◉アートユニットアイプラス
090-6707-1253 auaplus@gmail.com
◉Livepocket  https://t.livepocket.jp/e/xc4mf 
 ※コンビニ又はクレジットカードで支払い、スマホ画面提示で入場するシステムです。
◉チケットポート   http://www.ticketport.co.jp   03-5561-7714(平日10:00〜18:00) 
  吉祥寺・新宿・池袋・渋谷・東京の各店で取扱

【お問合せ】
アートユニットアイプラス 090-6707-1253(かやの)  auaplus@gmail.com
公演の最新情報はこちらから=https://www.facebook.com/heikemonogatari/ 




2019年1月27日日曜日

平家物語東京公演 みどころ2 【禿髪】スパイ軍団、かぶろ様のお通りだい!

林原美術館蔵 平家物語絵巻「禿髪」

【禿髪】かぶろ様のお通りだい!揃いの着物で都をブイブイ言わせていたティーンエイジャースパイ軍団。

清盛は病気平癒のために51歳で出家し、たちまち回復します。平家はますます繁栄。人々は従い尊敬し、皆が六波羅スタイルを真似るようになりました。
息子たちも高官に出世。清盛の小姑平大納言時忠は「平家一門じゃなかったら人でなしじゃわい」と言い放ちます。

清盛が勢い盛んな時、少しも悪口をいう者がなかったというのですが、それには訳がありました。清盛は14〜16歳の禿髪を300人揃えて、おかっぱ頭にし、赤い着物を着せて市中に放ち、平家の悪口をいう者を徹底的に取り締まったのです。

絵巻では可愛らしく描かれていますが間者(スパイ)ですね。清盛や時忠は検非違使別当(警察・裁判を司る長官)に就任していますので、様々な手法を駆使して敵対勢力を調査することができたのかもしれません。禿髪の存在は史実かどうかわかりませんが、当時の複雑な政治事情の中でのし上がっていく清盛の手腕を表しているのかもしれません。なかなか面白いです。
それにしても真っ赤な着物じゃ目立つわねえ〜と永田さんとふたりで話しています。

今回の公演では、続きの章段「吾身栄花」と合わせて、平家の繁栄ぶりを、華やかに語ります。

画像は林原美術館「平家物語絵巻」の禿髪の章段です。この子たちは宮中にも出入り自由で、皆が避けて通るほどだったと描かれています。


↓↓↓↓↓↓↓↓公演の詳細はこちら!↓↓↓↓↓↓↓↓

平清盛生誕900年記念公演
「平家物語〜語りと波紋音〜」

時空を超える圧倒的な[語り]と美しく幻想的な創作打楽器[波紋音]これまでにないコラボレーション。舞台を縦横に動き、平家物語の言葉が躍動する!分かる!美しく衝撃的な舞台!700余年前に書かれた激動の時代を生きたひとりひとりの物語を、現代的な視点と音楽で“今に生きる物語”として鮮やかにリアルに描きます。平清盛生誕900年を記念し、清盛繁栄を描く「禿髪」、鹿ケ谷事件の首謀者の一人西光と清盛の対決「西光被斬」、福原遷都後に起きた様々な怪異を描く「物怪沙汰」、鬼界島に流された俊寛の「足摺」、清盛があつち死する「入道死去」というドラマティックな5章段をお聴きいただきます。京都、岡山、鎌倉、宮島、各地で好評を博し、いよいよ待望の東京公演です!


【出演】金子あい(語り)、永田砂知子(波紋音)
【演目】禿髪、西光被斬、物怪沙汰、足摺、入道死去
【日時】2019年1月30日水19時/ 31日木14時、19時
【会場】座・高円寺2(東京都杉並区高円寺北2-1-2 JR 中央線高円寺駅北口徒歩5分)
【料金】一般:4,000円/ペア(2枚1組):7,000円(全席自由・税込)
U25:1,000円(25歳以下中学生以上。年齢のわかるものを提示)/小学生無料
※グループ割引(3名以上の申込みで1名4,000円→3,500円になります)
※U25券はアートユニットアイプラスのみで取扱
※未就学児入場不可 ※上演時間約90分 ※当日券は開演1時間前より販売。

 【チケットの購入方法】
◉アートユニットアイプラス
090-6707-1253 auaplus@gmail.com
◉Livepocket  https://t.livepocket.jp/e/xc4mf 
 ※コンビニ又はクレジットカードで支払い、スマホ画面提示で入場するシステムです。
◉チケットポート   http://www.ticketport.co.jp   03-5561-7714(平日10:00〜18:00) 
  吉祥寺・新宿・池袋・渋谷・東京の各店で取扱

【お問合せ】
アートユニットアイプラス 090-6707-1253(かやの)  auaplus@gmail.com
公演の最新情報はこちらから=https://www.facebook.com/heikemonogatari/ 



2019年1月25日金曜日

平家物語東京公演 みどころ1【祇園精舎の鐘】祇園精舎の鐘ってなあに? 


林原美術館蔵 平家物語絵巻「祇園精舎」
来週に迫ってまいりました「平家物語〜語りと波紋音」公演。あらすじと見どころを日々、投稿します!ぜひ生の語りと波紋音を聴きにいらしてくださいね!

【祇園精舎】祇園精舎の鐘ってなあに?
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり…
教科書でおなじみのこの章段、暗記したという方も多いはず。祇園精舎はインドにあった釈迦が修行したお寺の中にある病気のお坊さんを収容したホスピスみたいなところで、病僧が亡くなる時、部屋の四隅にある鐘が自然と鳴り響いたというエピソードをあげて、生者必滅、諸行無常を表しています。この鐘は、どんな鐘だったと思いますか?じつは玻璃(ガラス)でできた鐘だったそうです。…除夜の鐘みたいなご〜〜〜〜んという音を想像していたアナタ、全然イメージが違いますでしょ?
有名な冒頭の文章の後には、外国や国内のひどい権力者を何人もあげて「猛き者も必ず滅びる」と説き、中でも一番ひどいのは何と言っても「平清盛である!」と物語の主人公をばーんと提示しています。もともと桓武天皇の子孫だった平家ですが、高望王の時に民間人となり、お祖父さんの正盛までは諸国の受領で、昇殿を許されていなかった…というところから、壮大な平家一門のお話は始まります。しかし、主人公の清盛は物語の3分の1あたりで熱病で亡くなってしまいます。わずか20余年で一門60余人が昇進し、華々しい繁栄を誇った平家。今回は、清盛生誕900年記念ということで、清盛にちなんだ面白い章段を集めました。
画像は林原美術館「平家物語絵巻」の祇園精舎です。江戸時代のお姫さまの嫁入り道具だったとか。おつきの女房が隣で文章を読み聞かせて、お姫様は絵を見ていたそうです。



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平清盛生誕900年記念公演
「平家物語〜語りと波紋音〜」

時空を超える圧倒的な[語り]と美しく幻想的な創作打楽器[波紋音]これまでにないコラボレーション。舞台を縦横に動き、平家物語の言葉が躍動する!分かる!美しく衝撃的な舞台!700余年前に書かれた激動の時代を生きたひとりひとりの物語を、現代的な視点と音楽で“今に生きる物語”として鮮やかにリアルに描きます。平清盛生誕900年を記念し、清盛繁栄を描く「禿髪」、鹿ケ谷事件の首謀者の一人西光と清盛の対決「西光被斬」、福原遷都後に起きた様々な怪異を描く「物怪沙汰」、鬼界島に流された俊寛の「足摺」、清盛があつち死する「入道死去」というドラマティックな5章段をお聴きいただきます。京都、岡山、鎌倉、宮島、各地で好評を博し、いよいよ待望の東京公演です!


【出演】金子あい(語り)、永田砂知子(波紋音)
【演目】禿髪、西光被斬、物怪沙汰、足摺、入道死去
【日時】2019年1月30日水19時/ 31日木14時、19時
【会場】座・高円寺2(東京都杉並区高円寺北2-1-2 JR 中央線高円寺駅北口徒歩5分)
【料金】一般:4,000円/ペア(2枚1組):7,000円(全席自由・税込)
U25:1,000円(25歳以下中学生以上。年齢のわかるものを提示)/小学生無料
※グループ割引(3名以上の申込みで1名4,000円→3,500円になります)
※U25券はアートユニットアイプラスのみで取扱
※未就学児入場不可 ※上演時間約90分 ※当日券は開演1時間前より販売。

 【チケットの購入方法】
◉アートユニットアイプラス
090-6707-1253 auaplus@gmail.com
◉Livepocket  https://t.livepocket.jp/e/xc4mf 
 ※コンビニ又はクレジットカードで支払い、スマホ画面提示で入場するシステムです。
◉チケットポート   http://www.ticketport.co.jp   03-5561-7714(平日10:00〜18:00) 
  吉祥寺・新宿・池袋・渋谷・東京の各店で取扱

【お問合せ】
アートユニットアイプラス 090-6707-1253(かやの)  auaplus@gmail.com
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