2012年4月13日金曜日

花散る春の宵

昨日から散り始めた桜が降り積もる中
宵闇の空気を胸一杯に吸い込むと
切なさがこみ上げてきて

舞台が終わってしまったんだなぁと
つくづく寂しい。

昨日は一日異界に半分漂っていました。

難しい仕事だけれども
一つの世界を、空間を、造形する
舞台というもののしたたるようなおいしさを
久々に味わったかもしれません。

予想以上の大勢のお客様にご来場いただき
心より御礼申し上げます。初めてご覧下さる方がとても多くて
とても嬉しいです。

今回、「語り×波紋音×美術×照明」という四つ巴の舞台を見ていただきました。
題材は古典だけれども、それをいかに現代に引き寄せるか、コンテンポラリーな平家物語を作りたい。それを感じて下さったお客様も多く、私たちは嬉しいです。

たとえ言葉は分からなくても、なんだか面白かった、と思っていただければ
幸いです。

いろいろなご感想を頂いた中で、
いくつか印象に残ったものは

「古酒と新酒を一度に味わった感じ。」

「始めは難解に聞こえていた原文が次第に分かるようになってきた。」

「現代アートだと思った。」

極めつけは

「金子さん、いやあ、ずいぶんうまく現代語訳してしゃべってたねぇ。原文が聞きたかったなぁ。」

「は、はあ??? いえ、あの〜全部「原文」のままだったんですけど、、、」

「えー!?そうだったの?気がつかなかったなあ!わはは。」

もしかして最大のほめ言葉かもしれません。(笑)



ありがとうございました。

次回新作公演にもぜひお越しください。
また、昨年の「木曾三話」もいろいろな所で再演したいと思っています。

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